「突然だが!」 
「突然だな」 
「るるぶとインドを買ってきた!」 
「どこへ旅立つ気だ。涅槃か? そうか、なら手伝ってやる」 
「……カオスフレアのルールブックとインペリアルジェイドを買ってきた」 
「判り易くかつ大人しく最初からそう言え」 
「ん〜、で、いくつか思考実験してみたわけだ」 
「思考実験?」 
「判り易くぶっちゃけるとエロパロ板用のプロットを考えてみた」 
「……」 
「なんだその生ゴミを見るような眼差しは」 
「別に」 
「とまれだ。まず王道。界渡りの戦士×剣の聖女。表紙からしてベタついてくれよってからにこいつらは」 
「すると被害・欠如を与えられた聖女が戦士の手助けを得てダスクフレアに対抗、打ち破って後に…その、ごにょごにょとい 
う展開だな?」 
「その通り。疫病蔓延辺りで引き起こされる病なんかが直接目に見える形で痛々しく望ましいな。聖女は『邪魔なカオスフレ 
アめ』って事でダスクフレアの手先に狙われて、そこに颯爽とバイクに跨った少年の登場だ」 
「言葉も出ないくらいに王道だな」 
「この時若干手傷を負わされて肌が露出していたりして、お互い異性を意識しておくのがよい。当然移動は戦士の二輪にタン 
デムだ。ここではあくまで『気恥ずかしいながらもつかまらねばならない』という描写を入れておく。あと、手を貸してもら 
わなければ座席に座れない、という線も伏せる」 
「だがその正道展開だと、戦士はダスクフレアを打ち破って元の孤界に帰って終わりだろう」 
「そこは考えてある。参照すべきは闘争表の呪いだ。死に際のダスクフレアから死の呪いを受けるのだ。それをふたりで分か 
ちあって発動を遅らせるべく、行為に及ぶ。無論義務感だけじゃないふうに印象付ける。呪われててもこういう時は元気なの 
はお約束だ。ラストは再び二輪に跨る戦士。当然のように、『手、貸して下さい』だ」 
「ついてくるのか。寝惚れか」 
「効力ハーフになってもいずれ死ぬ呪いだからな。解呪の為にもふたりで旅しよう、という話だ。同乗して走りながら詫びた 
りなんだりで言葉が途切れて静かになって、そこで不意に腕が回されて聖女の方が抱きついてくる。頭上には青い空。戦士の 
オートバイが砂埃を巻き上げながら遠く小さくなっていって、幕」 
「普通だな」 
「王道だからな」 
「オーソドックスが悪いとは言わないが、もう少し捻りがあった方がよくないか」 
「そこで変化球だ。アジ・ダハーカ×白き鳳凰」 
「いきなり理解し難いところに投げ込んできたな」 
「皆大好き陵辱ものだ」 
「ダウト。確実にそれはない」 

ぐっじょーぶ!!! 
ええなぁ、雰囲気アマアマなネタ。 

ところで「俺」が今まで女運がなかったのも実は「彼女」の仕業で呪いとか 
かけてたんじゃないかなーとか考えたらダメですか? 
133 名前: いつふた(偽) [sage] 投稿日: 2006/06/25(日) 10:03:43 ID:wIoNMkci
「致命的な作戦ミスで地位と権限とを奪われる白き鳳凰。彼女の龍皇軍は、一時的ながらアジ・ダハーカの指揮下に入る事に。 
『俺の言う事を聞くなら、お前の可愛い部下たちは無傷で返してやろう。だが従わないなら、奴らは最前線の死地に枕を並べ 
る事になるだろうなぁ?』。誇り高い鳳凰は、しかし部下たちの為屈辱的な言いにもただ従うのみでだな! そりゃもういい 
ように!」 
「人の話を聞け。興奮するな。鼻息を荒げるな。嘆かわしい」 
「駄目か」 
「駄目だ」 
「じゃあアムルタートつながりで、皆大好きいるるんだ」 
「いるるん言うな」 
「世界的愛称らしいぞ?」 
「大嘘をぬかすな」 
「絡むのにいいキャラが思いつかんので、ここはオリジナルキャラのフォーリナーだ。〆のラインとして絵描き志望という要 
素を添付」 
「そんな芸術的要素にアムルタートが惹かれるか?」 
「当然惹かれまい。金ピカは好きそうだけどな。あと性格づけとしては軟派っぽく軽め。口が達者」 
「絶対的に相性が悪いだろう」 
「しかしフォーリナーの方はいるるんに一目惚れだ。出会うなり口説きにかかる。綺麗だ、可愛い、大好きです。勿論そんな 
言葉が通る相手じゃない。だがアムルタートの女王としてはこう考える。『これは御しやすいマーキュリーの所持者ではない 
か?』」 
「まあ、ないとは言えないだろうな。最大の障害は、取り込めさえすれば最大の戦力に早変わりだ」 
「そうしてエヌマ・エリシュへ。ここでフォーリナーは数日姿を消す。小うるさいくらいつきまとってたのがいなくなれば当 
然気になる。ちょっと調べてみると、ダスクフレアの手下と交戦中。戦ってる様を見て、なかなかの使い手だと感嘆する」 
「最初のマイナス分、そこで評価が上がるわけだな」 
「『お主、戦っておる様はなかなかよいな』『そう? でも喧嘩は嫌いだな。殺し合いなら尚更。好きな女の子と手を繋いで 
る方がよっぽどいい』ここで手を差し出して、『馬鹿か、お主は』と叩かれる」 
「それもある意味陳腐じゃあないか?」 
「昔の人はこう言った。有効だからこそ使い古されて陳腐になるのだと。ん〜、とまれ意識の違いを垣間見てイライラするい 
るるん。何故苛立つのか判らなくてもっといらつく。そこにダスクフレア登場。同時に呼び出されたエネミーの処理で龍皇軍 
は手一杯。いるるんが前に出る覚悟を固めたその時、颯爽と現れるフォーリナー」 
「さっきも界渡りの戦士が颯爽と現れてた気がするが?」 
「気のせいだ。そして言う。『あれを倒す為に呼ばれたんだし、あれを何とかしないと皆がひどい目に遭うらしい。だからオ 
レ、死ぬ気で戦ってくる』『…』『で、最後になるかもしれないから頼みがあるんだ』マーキュリーを準備して、歩き出しな 
がら『眉間のしわを緩めて、にっこり笑ってくれ。んで頑張ってって言ってくれ。男ってのは馬鹿だからそれだけで頑張れる。 
オレはもっと馬鹿だから、それだけで勝利してこれる』ここで歩みを止めて、肩越しに、けれど真摯にいるるんを見る。『あ 
の程度に手こずるな愚か者。手早く排除して必ずわらわの元に戻ってまいれ。それから、』咳払いして、そうして幾分強張っ 
た微笑みを見せた。『その……頑張れ』『OK、そうする』」 

「そしてフォーリナーがダスクフレアを打ち破って、その後にごにょごにょという展開か。…これもさっき言ったような気が 
するが?」 
「気のせいだ。んで戻ってきたフォーリナーにご褒美が欲しいだのなんだの言われて、なんとした気の迷いか唇を許してしま 
う冥龍皇。そのまま流れ流され雲雨幾度。朝、目を覚ますとベッドを抜け出たフォーリナーがなにやら描いている」 
「そこで最初の付加要素か」 
「うむ。クロッキーのいるるんの寝姿だ。『ずっと寝顔を見ていたのか!? …無礼者』『綺麗で可愛いと思ったんだ』」 
「どうでもいいがそのフォーリナー、元の孤界でも二股くらいはしていそうだな」 
「そこで真っ赤になったいるるんに、差し出される絵。『はい、どうぞ』『…いらん』『そっか。残念』『もう一枚、描け』 
『ん?』『わらわの為に、お前自身の肖像を描けと言ったのだ!』」 
「私の発言はスルーか」 
「やがてダスクフレアを倒す為だけに呼ばれたフォーリナーは、元の孤界に強制送還される。それぞれの絵を、それぞれ思い 
出の品として常備化。その後アムルタートでフォーリナー召喚の研究が何故だか盛んになるが、それはまた別の話、というオ 
チ」 
「大分趣味に走ったようだが、まあ及第点じゃないか?」 
「後はだな」 
「まだあるのか!?」 
「しろがねの女神と放浪の魔王」 
「ちょっと待て。その組み合わせはどうなんだ」 
「これもまたお約束だ。百合はウケがいい」 
「…お前の趣味だな?」 
「ああ、オレの趣味だ」 
「……」 
「なんだその不燃ゴミを見るような眼差しは」 
「別に」 
「自我を得て間もないしろがねの女神を拾った放浪の魔王。最初は興味半分、便利に使ってやるやるつもりだったのだがいつ 
の間にやら情が移る」 
「結局語るのか」 
「女神にしてみれば、自分を一個の人間として見てくれる大事な相手。魔王にしてみても、久方ぶりにちゃんと自分と向き合 
って触れ合う存在だ。この二者間に特別な感情が生まれて何の不思議があろうか。いや、ない」 
「異議あり」 
「却下します。ある日ふたりで居る時に、バカップルがキスしているのを見る。『あれはどういった意味を持つ行為なのです?』 
『んむ、好きあう者同士が、その愛情を確認する為のものじゃ。だが人前で…んっ』にっこり微笑む女神『ななな何を…!?』 
『ふたりの愛情を確認しました』『かかかか帰るっ』」 

「そしてダスクフレアを打ち破って、その後にごにょごにょする展開だな」 
「なんか投げやりになってないか君。だがこの話にダスクフレアは登場しないのだ。出るのは魄桂英。美食と京劇と色(男女 
を問わない)を好む、とインドに明記されたおねーさんだ」 
「まだその流行りそうもない略称を口にするか」 
「ああともよ。ちなみにコントラストサイドは根菜だ。流行らせとけ。ま、それはともかく。その後妙に自分の面倒を見てく 
る女神に、どうもどぎまぎしてしまう魔王。そんな中、情報収集の必要があって魔王は街に赴く。一緒に行くと言い張る女神 
をおいてけぼりにして。訪れた先は青幇の息のかかった場所で、お決まりのオクスリを嗅がされて、哀れ魔王は魄桂英の毒牙 
に。っつーかあの右手はヤバイ。そうとうエロい事になってる」 
「ほーほー、左様か」 
「息も絶え絶えに弄ばれる魔王。あわや、というところに現れる女神。その横顔を見て、安堵して意識を失う。次に目を覚ま 
した時はどこかの宿のベッドの上。すぐ傍に自分を見守る瞳。双方拗ねたような沈黙の後、魔王が謝罪。『悪かった』『……』 
『怒っているのか』『……』『…き、嫌いになったか』『――いいえ、大好きです』そのままふたり、自然の成り行きの為す 
がまま」 
「で、以上か」 
「一読したところではこんなモンだな。ああいや、グリシーナも使えそうに思った。通称ぐりぐり」 
「そんなたわけた通称、誰がつけた」 
「オレ」 
「……」 
「なんだその産業廃棄物を見つめるような眼差しは」 
「もういい。逝け。死んでしまえ。彼岸へ渡れ。速やかに六道の辻を踏め」 
「そんな事より、グリシーナのアレが気になる。頭のアレが」 
「リボンじゃないのか」 
「ネコミミという説は譲れん」 
「譲れ」 
「断る」 
「……」 
「そんな目をしてももう無駄だ。慣れたからな。だが今のところ彼女に関しては、面白げな展開が思いつかないので保留だな」 
「三千世界のどこかで、ほっと胸を撫で下ろした事だろう」 
「ところでだな!」 
「なんだいきなり」 
「実はこの話オチがない」 
「ここまで引っ張っておいてか」 
「ここまで引っ張っておいてだ」 
「物も言わずに三度死ね」 
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