1 

 年齢15歳。身長162cm。男性。孤児。 
 某国のスラムでその日暮らしをしていたところ、グィード神父にウィザードとしての適性を認められ、聖教に入信。 
 現在、聖教徒ととして布教に勤しみ、またウィザードとして聖職者の務めを果たす毎日。 
 優しさに満ちているが、押しが弱く流されやすい性格。 
 これが、彼の経歴にある全てである。 
 そんな彼の人生を大きく変えた転機が訪れたのは1ヶ月ほど前のことだった。 
「これが君に与える辞令だ」 
 聖王の執務室に呼び出され、グィード・ボルジアから与えられた与えられた最初の言葉がそれだった。 
 ――貴君を聖教会が新たに開発した対侵魔用戦機の管理者に任命する。 
「え……こ、これはどういう」 
「不服かね?」 
「あ、いえそういうことでは」 
 まさか貴方の噂を聞いていて自分も、その――哀れな子羊のように犠牲になるのでは、と考えていたなどとは言えない。 
 そんな彼の顔を見て、グィードはニヤリと悪鬼じみた笑みを浮かべた。 
「なに、まさかミドルティーンに手を出したりはせんよ。もっとも君がナイスミドルな年齢に達すれば話は別だがね」 
 眼鏡の奥の赤い瞳が、彼の体を嘗めるように観察する。 
「まあ、なかなかの素材だとは思うが」 
 ヒィッ!? 
「さあ、マイスウィート。勅令を与えてやるがいい」 
「ああ、解っているとも。では命ずる――」 



2 

「ねぇ、こっちは終わったよ」 
 こともなげに――そう、本当に何事もなかったかのような口調で、彼女は状況の終了を告げた。 
「ええ。って、ああこんなに怪我して! 今回復しますから」 
 キュア・ウォーターを唱えるべく念を集める。 
 傷口は浅いが広範囲の出血のため、見た目は結構な重傷を負っているように見えた。 
 力ある言葉をペットボトルの水に与え、傷口を清める。 
 たったそれだけで、醜い傷口は嘘のように消え、白磁の肌へと戻った。 
「……放っておけば自動的に治癒するのに」 
「それでは傷跡が残っちゃいますよ」 
「戦ってればそんなのいっぱいできるよ。関係ないよ」 
「でも女の子がそういうのはいけません」 
 強い口調でたしなめる。彼女はいつもこうだった。 
 不意打ちで敵のど真ん中へ突っ込んで行き、撹乱した後で機動力を生かして混戦を離脱、戦列を乱して追いかけてきた敵を狙い撃ちにする。 
 が、その戦法には常に大変なリスクが付きまとう。 
「……あ」 
 ぱたり、と彼女が倒れた。集中力が切れたのだ。同時、屠られたエミュレイターの死体とともに赤い空間が砕け散り、世界に色が帰ってきた。 
 僕はいつものように彼女を負ぶって、夕暮れの街を帰路につく。 

「よい……しょ、と」 
 彼女をベッドに横たえる。 
 これがパターンになって、もうひと月が経つだろうか。 
 今ベッドの上で寝息を立てている少女は、自分よりも3つは下に見える。 
 聞けば、強化人間のなりそこないだったという。 
 与えられた力に適応しきれず、それ故壊れ、肉塊として廃棄されるところだったという。 
 聞けば、実験体だったという。 
 ほぼ機能しなくなった彼女の肉体は新たな技術の素体となり、その7割以上を新たに構築されたという。 
 人間外のモノとして。ウィザードに造られしウィザード、人造人間として。 
 外見は麗しいといえる。白銀のロングヘアにしみひとつない白い肌、ほっそりとした腰は、力を入れて触れれば壊れてしまいそうな。 
 先ほど負傷し治療した箇所、衣服が破けて肩口から腕が露出していた。 
 ――見とれちゃダメだ。 
 このカラダは凶器だ。 
 いざ戦闘となれば彼女の肉体はほどけ、その場に応じて新たな形をとり、敵と相対する。 
 自身の血液を流しながら変体していく様は痛々しくも―― 
 ――ダメだ。美しい、と感じちゃいけない。 
「あ、そんな風に思ってくれてるんだ。ちょっと嬉しいかな?」 
「わわわっ!? お、起きてたんですか!?」 
「ううん今。それより私、美しい? キレイってこと? えへー」 
「エスパー!?」 
「や、口に出てたよ」 
「へう」 
 そーですか。でてましたか。 
「あ、スゴ」 
 彼女が何かを見咎めた。視線を追うと……僕の股間。 
 これはアレですね。さっきまで死線をくぐってたもんだから生理反応ですよ生理反応。 
 だから自然なことであってつまりその不埒なことは一切ないと。 
「ってここで自分を誤魔化しても意味がないッ!? 股間が股間がッ!!」 
「本音と心の声が逆よ」 
「あああああっ!?」 

「混乱してるところアレなんだけど、私お風呂入る」 
「え、いやちょっとこれから瞑想しますよこんな状態じゃ」 
「いーから来るの」 
 えいや、と浴室に投げ込まれる。 
 僕はレベル1、彼女はレベル5。故に力押しにかなう筈もなく。 
 僕は彼女の頭をシャンプーでガシガシ洗っていた。 
「わー。血が混じってシャンプーの泡がオレンジ色ー」 
「じ、自分で洗えるようになってくださいよー……」 
「えー。私の髪、キライ?」 
「そうじゃなくって! 将来僕がいなくなったらどうする気ですか」 
 僕の声はもう殆ど悲鳴に近かったと思う。 
 実際そうだった。ある日突然対侵魔用戦機の実戦配備とか言われて、覚悟してたら来たのがこんなちっちゃい女の子で、僕はその管理者なんだけど要するに報告係兼世話係で。 
 早々に両親をなくし、こんな仕事をしているもんだから女性に対して免疫がない。どう接していいか判らず、悪戦苦闘の毎日。 
 さらに彼女は常識というものが著しく偏っていた。裏社会に通じていると思えば、髪のひとつも自分ではロクに洗えない。 
 本当に、悪戦苦闘。 
 その甲斐あって、最近は打ち解けてきたように思う。 
 しかし、彼女の肩は今、震えていた。 
「……いなくなるの?」 
 え。 
「いなくなっちゃわないで」 
 く、と泡だらけの頭が沈んだ。 
「ヤダよぉ! 駄目だよそれ!」 
 その頭が反転。僕に突っ込んでくる。 
「ふえ……」 
 グス、と鼻を啜る音。見れば、僕の胸の中で彼女は泣いていた。 
「ちょ、ちょっと! どうしたんですか!?」 
「だって! いなくなるって!」 
「もしもの話です! 任務が終わるまでいなくなったりしませんよ!」 
「……ホント?」 
「本当です。……だから僕の上から降りてください――って!?」 

 す、と細い指の感触がした。僕が腰に巻いたタオルの中で。 
 それはつまり―― 
「あ、すごいすごい興奮してるでしょ」 
 つまり、先ほどから収まりがつかなくなっていたところにバスタイムで湯気の中揺れる細いうなじがというかなんというか。 
 彼女の髪を洗うたびに毎度毎度我慢していたソレを今ってああああさすらないでさすらないで!? 
「もしかして毎回こうだった?」 
「い、いえそれは」 
「しかし私は今物証を握っている!」 
 ええ、文字通りブツを証拠として握られていますが。って、混乱して逆に頭だけ冷静ですね何を実況してるかな自分。 
「って何をしてるんですか! 女の子がはしたない!」 
「ナニをしようとしてるのー。男の子のクセに意気地なし!」 
「前後の繋がりが全然解らない! 今の話からどうしてこんな」 
「いなくならないって言ったでしょ? でも信用できないもの。だから私がいないといられないようにするの!」 
「そ、そんなことしなくても好きですよ! だからいなくなったりしません!」 
 大声。 
 ――あ。これは。まずい。 
 本音が。 
 見ると、彼女はキョトンとしていた。 
 鳩が豆鉄砲食らったような、という表現がぴったりの表情。 
「そーなん?」 
 そうなの? と訊いているのかそれは。 
「そうですよ」 
 そりゃ確かにそうですよずっと僕は独りだったし今は帰ればただいまって言えるし料理作ったらえらい喜んでくれるしなんかもう生活の一部って感じだし。 
 バカだけど顔はキレーだしワガママだけどいい匂いがするし僕より全然強いクセに細っこくて折れちゃいそうで。 
「いなくなったら、僕が困ります」 
 たったひと月一緒にいただけなのに。 
 もうすっかり彼女の甘い毒に、僕は脳まで溶かされていたんだな、と今頃実感しているわけで。 
「あーでもやっぱり私汚れてるし、ダメかな」 
「汚れ?」 
「昔ね、強化しきれなくって壊れちゃってさ、そーいう子達は肉扱いされてたの」 

 ――肉? 
「研究者ってストレス溜まるのよ。で、それを吐き出しに来る。この失敗作どもが、お前のせいで、お前らが不適合だったせいで、って」 
 なんて、ことだ。 
「でね、拒めないんだ。そんなことしたら処理されちゃうから」 
 くしゃ、と彼女は笑顔を作った。泣き笑い。目は笑わない。だからそれは、ただの泣き顔。 
「汚れ、なんてね」 
「え?」 
 幼い頃、男娼として身体を売ってでも。 
「生きる上で絶対に付くものなんです」 
 ああ、そうだ――彼女は。 
「だから、ダメなんかじゃない」 
 彼女は――僕だ。かつての。 
「それでも気になるのなら」 
 気にならなくなるほど。 
「一緒に、汚れてしまいましょう?」 
 自然と手が彼女を抱きしめていた。 
 唇を交わす。苦い。シャンプー味だった。 
 ――かまうものか。 
 夢中で唇を押し付ける。そのうち、舌が絡まりあう。 
 吸う。絡める。吸う。絡める。 
 唾液が。気持ちが。二人が。絡まって、いった。 
「……ぷあ」 
 どちらともなく、顔を離した。 
 離したが、さて。 
「どうしましょう」 
「な、何が? ここまでしといて」 
「いえそれが大変言いにくいのですが……女性とは、その、初めてで」 
「……そーなん?」 
「あ、いえそのやむを得ない事情が」 
「へぇ。それが君の汚れなんだ」 

 はい。と答えるより他にない。 
 恥ずかしい。というか最低だー! 
「じゃあ女の子の汚れは私が最初なんだー」 
 はい? 
「いただきまーす」 
 はむ、と唇に亀頭が包まれた。 
「ん……ちゅ……じゅる……」 
「あう」 
 ――これは。 
 上手い。慰み者になっていた頃に、生きたい一心で身に付いたものなのだろうか。 
 唾液をたっぷりとまぶした舌が、根元から棹を伝い裏筋を通って亀頭に行き着く。 
 亀頭の先を唇で含み、舌先でチロチロと鈴口を抉る。 
 そして口をすぼめつつ、口中深く僕のモノを頬張る。 
 ――女の子の口って、こうなのか。 
 やわやわとした刺激。それ以上に、彼女のような少女に咥えてもらっているという視覚効果が大きい。 
 だがまだ幼い彼女では僕のモノを全て収めることは出来ないだろう、そう思ったそのとき。 
「んぶっ」 
 咽喉の奥まで僕のモノが飲み込まれた。 
「うわわっ!?」 
 ゴリ、と亀頭の先に気管の当たる感触。 
「――ぷはぁっ」 
 瞬間、彼女は仰け反るようにして口からモノを開放した。 
「む、ムチャしますね……」 
「ケホ、ケホ。えへへー、気持ちよかった?」 
「出ちゃいそうでしたよ」 
「そか」 
 と、彼女が笑った。先ほどのような表情のみのものではない。 
 僕が彼女で感じたことを嬉しがっている。 
「でもね、ここまでは昔の汚れ。今の汚れは、こう」 
 言うが早いか、彼女は自らの力を解放していた。そう、人造人間の力を。 

「【ブラッド・バレット】!」 
 それは腕を大砲と化し、血塊弾を打ち出すための技能。 
 パキ、メキという音を立てて彼女の右手がほどけていく。 
 同時に骨が、神経が、筋繊維が、皮膚が新しい腕を形作っていく。 
 瞬く間に右腕はいびつに変形し、彼女の掌にはぱっくりと穴が開いていた。 
「これでねー、えいっ」 
 ずるり、と僕のモノが右手に吸い込まれた。 
「おわっ!? あったかい!?」 
「凄いでしょ? 生体式ギミックだからこんなこともできるの」 
 こ、これはヤバイ!? 
 文字通り肉の筒に僕のモノが飲みこまれている。 
 その中の感覚が、なんというか表現しきれない。 
 彼女が指を一本動かすごとに中がモノを刺激してくる。 
 彼女の5本の指がやわやわと僕の陰毛をなぞる。そのたびに、不規則な刺激がペニスに送られてくる。 
 ぬるつく粘膜様の皮膚が、予想もしない絞めかたで攻め立ててくる。 
「さらに追加ー。【触手】ー」 
 彼女は嬉しそうに更なる肉体変異を試みる。 
 すると中の感触が変わった。ずる、と出てきて亀頭に当たる、柔らかいもの。 
 これはまさか。 
「えーとですね」 
「うん?」 
「今、この手の中に触手を生やしましたか?」 
「ご名答ー。正解につきごほうびー」 
 感触が、増えた。狭い肉筒の中で、細く柔らかい触手が不規則に動きまわる。 
「こ、こんなのッ」 
 耐えられるはずが、ない。 
 急激に、熱い塊がペニスを昇ってくる。 
「……あ」 
 虚脱感。括約筋の働きで肛門がビクビクするのが分かった。 
 同時、彼女の腕の中に収まりきらなかった精液がびゅっ、びゅっ、と根元のほうから溢れてくる。 
「普段は無感覚なんだけど今は神経通してるから。ビクビク動いてるの、分かるよ。伝わってくる」 

 ずるぅ、と彼女の腕が引き抜かれた。 
 パキン、という音とともに砲身がほどけ、再び彼女の繊手へと戻っていく 
 彼女の細い腕は、僕の白濁でドロドロで、でも腕を変形させた時の血が混じってところどころオレンジ色をしていた。 
「よく血が混じってピンク色に、って表現があるけど実際にはこんな色なんだねー」 
 どこでそんな要らん知識身につけた、と突っ込む余裕もない。 
 僕の白濁と彼女の粘液(と表現すればいいんだろうか?)に塗れたペニスは、未だ硬度を保っていた。 
 というか、これだけ大量に射精したのに、脳が灼けるくらい気持ちよかったのに、まだ。 
「まだ、足りない?」 
 見透かされていた。 
 じゃあ、と彼女は浴槽に腰掛けた。ほら、と両手で僕の頭を抱え、引っ張る。 
 目を開いた僕の眼前いっぱいに、彼女の恥丘が広がっていた。 
 見た目の歳相応に陰毛の翳りなど全くない濡れ光る愛液を湛えてなお、窮屈そうに閉じている。 
 もう少し脚を開けば、ほころび始めた桃色が顔を出すだろう。 
「女の子の見るのはじめてかな?」 
「あ……はい」 
 つい間抜けな返事をしてしまう。それほどまでに、この光景に見入っていた。 
 何と言うのだろう、この閉じた姿はこう、桃のような。 
 く、と彼女自身の指によって桃の双丘が形を変えた。 
 中から現れたのは、肉、と形容すれば良いのだろうか。鮮やかなピンク色。 
「この上のがクリトリスね。で、上の穴がおしっこの。下の穴が、これから君を汚すトコー」 
 このような恥ずかしい姿を晒しておきながら、妙に楽しげなのは気のせいだろうか。 
「いっぱい出てきてるでしょう? もうこれで準備できてるから、どうぞ」 
 という彼女の誘いに乗りたいが、気持ちは焦って上滑り。 
 それは僕らの性器にもいえたことで。 
「な、なかなか難しいですよ」 
「い、入れること自体はじめて?」 
「……はい」 
 ああああああああああ情けない!? 
「お尻ゆるいヒト?」 
 えう。今は違うです。 

「そか。大変だったね」 
 同情された。泣けてくる。 
「ほら、ここ」 
 僕のモノに、彼女の小さな手が添えられた。 
 位置を正し、先端を誘導してくれる。 
「そのまま、腰を前に」 
 押し出す。穴を押し広げる多少の抵抗の後、ぬるり、と僕が飲み込まれた。 
「うあっ」 
 それはどちらが発した声だっただろうか。 
 僕は初めての感覚に戸惑っていた。 
「ね、ナカ……どんな感じ?」 
 どうと言われても。素直に答えるしかない。 
「なんか……熱い泥の中に入れてるみたいな……でも狭くって、その……すごい」 
「私もキミの、いいよ。お腹がちょっと窮屈なくらい」 
 ここから先は、あまりよく憶えていない。 
「いいよ……動いて」 
 この言葉をキーに、夢中で腰を振った。 
 夢中で抱きすくめた。絡まりあったまま、腰だけが別の生き物のように動いていた。 
 思考が快感で溶け落ち、泥濘の中に包まれていこうとしたとき、弾けた。 
 それは何度も何度も、痙攣という形で現れ。 
 射精していた、と気づいたのは二人の結合部から白濁がボタボタと零れ落ちる段階になってからのことだった。 


3 

「そうそうキミの任期なんだけど」 
 身体を洗ってふたりで浴槽に浸かっていたところ、彼女がそう切り出してきた。 
「ああ、そのことですか。状況に応じる、ということで知らされてはいないんですよ」 
「いやそれ私に決定権あって」 
「……はい?」 
「私が管理者に不適、と感じたら解任なの。ほら、このカラダってデリケートでしょ」 
「もしもし」 
「でもね、グィードのオッサンは”彼なら大丈夫だろう。安心して嫁に行きたまえ”って。半信半疑だったけどそのとおりになっちゃったね」 
「えええええええええ!?」 
「大丈夫。妊娠は出来るから。任意で」 
「わー便利。ってグィード神父が?」 
「うん」 
 聞けば、彼女を聖教会に連れてきたのはグィード神父だという。 
 とあるウィザードの研究所が神の教えに背く行為を行っていたところを粛清に向かった神父はそこで彼女と出会い、こう訊いたという。 
「神の存在を信じるかね? って。私は首を横に振った」 
 そこで、神父はさらにこう問うたという。 
「ではもし神が居たとしたら、貴様はどうする? って。私は殴ってやりたいって言った」 
 すると、神父はこう言ったという。 
「貴様に賭け札をやろう。チップは貴様の命。当たれば殴る権利をゲット。外れればチップは没収だ、って」 
「うわ。あの人は……ったく。で、君は何て答えたんですか?」 
「そのままでも死んじゃうのは解っていたもの。今、私がこの姿でこうしていることが答」 
 言って、彼女が身を寄せてきた。狭い浴槽の中で、二人の身体がさらに密着する。 
 汚れは、きっとお湯に溶けていく。 
「でも良かったよ。このままじゃ男性不信のままだったかもだもん。でもね違った」 
 神父の導きで、僕と出会った。 
「だから、多分本気になれたのは、きっと神様の悪戯」 
 なるほど。では。 
「こんな、奇跡が起こせたのは?」 
 やっぱりグィード神父の采配。それは彼女も解っていたらしく。 
「きっと悪魔のきまぐれね」 


4 

「ハニー」 
「なんだマイスウィート」 
「狙ったな?」 
「何の話だ……と言いたいがな。神の教えにしたがったまで、だ」 
「人は人として生きよ、隣人に愛を忘れるなかれ」 
「しるべなき子羊たちの遊ぶ野が常しえであらんことを」 
「「――Amen」」 
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