ぴんぽーん

 扉脇のインターホンを押すとCDな音が答えてくれる。
 買い物袋を抱えた少女はそのまま扉の前で家主が出てくるのを待つ。
 いつもならこの部屋の主が出てくるはずだったが、今日は少し勝手が違った。
「グアッグアッ!あれ?シエラか。久しぶりだね。レイは今出かけてるよ?」
 インターホンから軽薄な電子合成音が受け答えする。シエラも面識があるデフォルト設定のDAKアイコンが、
インターホン付属の液晶画面に現れた。※1
「あれ?そうなの?レイおねえちゃん、お仕事?」
 かくん、と小首を傾げて聞くシエラにDAKは肩をすくめる。
「ほんとなら定時はとっくに過ぎてるはずなんだけどね。緊急の仕事で帰れなくなってもレイは連絡とかしないし」
「む〜。そうなんだ〜」
 レイの仕事は警察官。それも特攻警察ブラックハウンドの中でも初動捜査を重視する機動捜査課巡査だ。
いつどんな仕事が入ってきてもおかしくないし、また、いつどんなことになってもおかしくない。(N◎VAにおける
警察官の殉職率は非常に高い。が、殉職ですら「最悪の結果」ではないあたりがN◎VAのN◎VAたる所以である)
 が、基本的にがさつなレイの人物像を熟知しているシエラにとっては「連絡がない=仕事で忙しくて帰れない」
の等式の方が現実的に思えた。
「ん〜。じゃあ中で待ちたいんだけどいいかな?おねえちゃんが帰ってくる前にお掃除とかお洗濯とかしておきたいし」
「グアッグアッ!いいよ、鍵は開いてるから」※2
「・・・・・・おねえちゃんってば」
 多少あきれたつぶやきを残しつつシエラは玄関をくぐった。

※1:DAKとはN◎VAでは一般的な家屋管理システム。セキュリティと通信も兼ねる。ちなみにアイコンの姿は「小生意気なアヒル」
※2:ずいぶん簡単に入室許可が出ているが、これはシエラが未だに同居人としてDAKに登録されているからである。


「ふう、こんなもんかな?」
 物が乱雑、というより混沌としていた室内を一通り片づけて(本当はいろいろ棄てたい物があったがレイの「宝物」の
基準が解らないために片づけるにとどめた)一息つく。広くなったフローリングの床の上に押入から自動掃除機を
引っ張り出して電源を入れる。が、バディアイコンが応答しない。※3
「あれ?あれ?おかしいな?」
 電源スイッチは確かに入っているし、静かではあるがモーター音もしている。しかし掃除機は応答しようとはしなかった。
シエラが小首を傾げながら物言わぬ掃除機と格闘してるとDAKが助け船を出した。
「グアッグアッ!それは壊れてるんだよ」
「壊れてるって?どっかぶつけたの?」
「ちがうよ。更新の時にウイルス拾ってバディがイカレタのさ」※4
「ん〜。じゃあハード的には異常ないんだね?」
「うん、レイはそのうち直すって言ってる。壊れてから3ヶ月は経つけど」
「む〜」
 シエラは多少逡巡し、意を決した。右手の親指にはめたシンプルな金の指輪に意識を集中--イントロンする。※5
 視界いっぱいに広がる緑色の格子。その上では情報流が絶えることなく流れる。WEB上に突如現れたシエラの
アイコンは手を開いたり閉じたりして自分のアイコンを操作できているかどうかを確認する。アイコンは単なる目印
であるため人間の姿をしている必要はないが、シエラは自分の姿をサンプリングしてアイコンに使っていた。※6
 イントロンの感触を確かめた後、すぐさま自分の位置情報から物理的にすぐ近くにあるバディを検索。キーワード
「掃除機」で絞り込んで掃除機のアドレスを探し出した。

※3:N◎VAではあらゆる物が電脳化及びネット接続されている。家電などはその最たる物で自動でない物を
探す方が難しい。楽して主婦は何をする。
※4:バディとはマンマシーンインターフェース用の疑似人格のこと。当然ただのプログラムなのでウイルスで壊れる。
※5:イントロンとはWEB上の仮想空間に意識を没入すること。
※6:情報戦術的には非常に危険な行為です。非合法活動するよい子のニューロは真似しないようにしましょう。


 アドレスさえ解れば後は簡単。市販のワクチンソフトをつかえば、ほぼ自動的にウイルスは駆除できた。
WEBで掃除機のバディの回復を確認すると、シエラは感覚の一部を残して現実に戻ってきた。あらためて、
電源を入れると今度は問題なく立上がった。そのままアクセスした回線から掃除の命令を下すと、掃除機は
軽快に走り出し床のゴミを吸い取り始めた。※7
「よし!」
 自分の仕事の成果に軽くうなずくと、DAKが声をかけた。
「あれ?タップなんて何時買ったの?」※8
「あ、これ?これはクリスマスの時にメモリおねえちゃんがくれたの。『電脳に対する攻撃に対抗するには
電脳技術が必要です。ちゃんと電脳技術を身につけて、犯罪から身を守りましょうね』って言ってた」
 そう言って右手を掲げる。--リングリング--指輪型にまで小型化したタップである。機能的にはイントロンが
可能な最低限の能力しかないが、逆に言えばイントロンしかしないなら充分な機能を持っていると言える。
 言う間にも掃除機は懸命に掃除をしているが・・・元の汚れっぷりが酷いのか仕事はなかなか進まないようだった。

※7:<フリップフロップ>ニューロの特技。イントロンしながら現実世界でも行動する。この効果を使いプログラム
で達成値を上げるのが通のやり方。
※8:タップとはバディを搭載していないトロン(コンピューター)のこと。主に、研究や開発のために使われる。
そして、犯罪にも。


 手が空いてしまったシエラは後を掃除機に任せて、洗濯物の片づけに移る。室内に干してある物(乾燥機がないらしい)
を取り込み、たたんでクローゼットの引き出しに詰める。と、その途中で手が止まる。
「あれ?」
 クローゼットの中に、明らかにレイの物ではない小さい女性用、と言うよりも女の子用の下着がある。ちょうど12〜13歳
ぐらいの少女がつけるような・・・・・・。
「え〜〜〜〜っ???」
思わずショーツを広げて声を上げてしまう。それに反応したのかDAKが声をかけてきた。
「グアッ!?いきなり、どうしたのさ?」
「な、なんでおねえちゃんの家にこんな下着があるの!?も・・・もしかして、おねえちゃん今誰かと一緒に住んでるとか・・・・・・」
 その誰かも女の子で、レイおねえちゃんと一緒に住んでて、おねえちゃんにご飯作ってあげたり、プリン食べながら
お話ししたり、お買い物とかも一緒に行ったり、あまつさえ一緒にお風呂に入ったり、いやでもいくらおねえちゃんでも
誰ともしれない人と一緒にお風呂入ったりはしないはず、でもわたしも一緒にお風呂入ったことあるし、てゆうか誰でもいいってこと?
おねえちゃん不潔、ってお風呂ぐらいで不潔って事はないはず、というよりむしろなんでわたしこんな動揺してるの、いやしてn※9
「・・・・・・それ、シエラのだよ」
「はわわっ!?」
 暴走する思考に冷水のような電子音が注がれる。驚きのあまり、座った姿勢のまま2センチほど跳上がった。
が、一気に熱暴走した思考は冷めるのも早い。再び地面につく頃には言葉の意味を理解していた。
「・・・・・・わたしの?」
「うん」
「何でまだあるの?」
「めんどくさくて棄ててないみたい」
 レイの性格を思い出し、2秒ほど考えると納得しシエラはため息をついた。

 安堵のため息を。※10

※9:理性の制御判定失敗例。
※10:で、こっちが感情の制御判定失敗例。一見同じに見えるが、理性の暴走は「意外なもしくは過多な情報による思考の混乱」。
感情の暴走は「本来おさえるべき感情的行動の発露」。RLは俺なので異論反論などあっても聞きません。


「ふんふんふーん♪いえいふんふんふんふーん♪」
 干す場所を確保したシエラは妙に上機嫌に風呂場に向かう。レイのマンションは平巡査の所得にふさわしい物であったが、
こだわりがあるらしくユニットバスではなかった。日本文化好きの養父の影響かそれとも桜花道場の大浴場の想い出か、
湯船につからないと風呂に入った気がしないらしい。なので脱衣所も慎ましいながらも存在し、洗濯機もそこに据え付けられていた。
「ふんふんふーん・・・って、うわ」
 そこまではシエラの記憶の通りだったが、扉を開けて見た光景には少しばかり想像を超えた物があった。
 大口を開けている洗濯機の上に積まれた洗濯物。そして「これ以上は無理っぽい」と判断したのか、横の籠にも洗濯物が詰まっていた。
「うわぁ・・・。何があったの、おねえちゃん」
「いや、ここ最近何かの専属捜査で忙しいらしくて。食事は外で済ませて、風呂に入ったらすぐ寝るって生活だったからなぁ」
 律儀に答えるDAKに礼を言って、シエラは洗濯物との長期戦を覚悟した。

「・・・これで第一陣スタートと」
 全自動洗濯機のスタートボタンを押し、一息つく。積み上げれば自分の身長に及びそうなほどの汚れ物を分別する作業は流石に重労働ではあった。
「ねえ、DAK。どれぐらいでお洗濯終わる?」
「グアッ、一回当たりの予想平均時間は1834秒だね。それが四回だから・・・まあ21:00前には終わると思うよ」※11
 とため息をついて床に座る。とりあえず洗濯機が止まるまでは時間が出来てしまった。今晩はレイの家に止まると
言ってきたので親が心配することはないはずだ。そういえば、今晩の献立はどうしよう。などとりとめのない事を考えながら
上体を横倒しにする。ぽふ、と軽い音を立ててシエラは洗濯物の山に突っ込んだ。

※11:AIの癖して適当な返答だが、シエラの手作業の時間は予測不能なので曖昧な形になっている。


 家事の疲労で気怠くなった身体と思考を下着の山に預ける。柔らかい布の感触が気持ちいい。清潔な物ではないと分かってはいたが、気にならなかった。
(・・・・・・汗くさい)
 ほんのりと残った湿気と汗の臭い。気持ちの良い物ではないはずだが、不思議と安心する。ほんの一時だが、
一つ屋根の下過ごした家族の匂い。
(おねえちゃん・・・・・・。今何してるんだろ・・・・・・)
 久しぶりに会いに来た。驚かせようと連絡は無しで。けど、部屋にあるのはレイの痕跡だけで他になにもない。
どこを見てもレイを思い出せるのに、肝心な一つだけが欠落していた。
(あいたいな・・・・・・あいたいよ)
 目の前の誰も彼もが殺し合っていく光景。触れたとたん、ちぎれる絆。引き上げられては突き落とされる、
孤独という名の地獄。※12
 そこから助け出してくれたのがレイだった。その名のごとく、暗闇をさまようシエラに一条の光を投げかけたのがレイだった。
(おねえちゃん・・・あいたいよ)
 寝返りを打ち、下着の山に顔を突っ込む。半分眠った目に飛び込んできたのはしわくちゃになったストライプのショーツだった。
(ん・・・・・・おねえちゃんのショーツ)
 むわっとくる匂いが鼻腔をくすぐる。ひときわ強くなった匂いに少し意識が向いた。姿勢を変えずに意識の半分でイントロン--ショーツにアクセス。※13
 連続着用時間46時間21分05秒(トイレ含まず)。無機質なテキストデータを寝ぼけた思考で受け止める。
(二日ぐらい・・・・・・その間、おねえちゃんが穿きっぱなし・・・)
 自分でも気付かないぐらい、ゆっくりと呼吸が速くなってきた。

※12:カウンターグロウ収録のリプレイ「Three dog night」の事件のこと。買ってない奴は買え。
N◎VA持ってない奴はN◎VAも買え。
※13:N◎VAではパンツすら電脳化されている!ニューロ!


 アクセスしたままのショーツから、着用時のデータを更に集める。応力変位ログをすぐに演算して、3D画像にする。
つまり、鮮明且つ詳細なレイのおしりの動き。
(おねえちゃんの・・・おしり・・・)
 疲労のせいか、WEBと現実を同時に知覚している負荷のせいか、シエラは夢現にその造形に見入った。※14
(おねえちゃん・・・)
 構築した3D画像にシエラ(のアイコン)が顔を埋める。堅く鍛えられた筋肉の上にそれなりに厚く脂肪の乗ったヒップの
感触が、顔の皮膚感覚情報の上に上書きされる。※15
 画像処理と同時に、シエラはそこら中の洗濯物からログを引っ張り出し再構築し始めた。シエラ(のアイコン)がレイの
おしり(のデータ)に顔を埋めほおずりする間に、レイの身体(のデータ)が次々と補填されていく。シエラが背中の方に
舌を這わせ始めた頃には、レイの身体は完成していた。
「おねえちゃん・・・好き・・・」
 囁きながら背中に口づけを続ける、だんだんと上にあがりながら。
「んっ・・・シエラ、こ、こんなことは・・・」
「おねえちゃん、だめ?わたし・・・したい」
 薄い胸を背中にこすりつけながら首筋を味わう。勃起しかけの乳首がきれいな肌にこすれるたびに、身体の奥が切なく疼いた。
「おいし・・・んっ、れろ、はむ・・・ちゅ」
 軽い塩味のなめらかな舌触りに酔いしれていると、首に腕が回される。ふと顔を上げるとレイの顔が近づき・・・唇が押しつけられた。
ちょっと強すぎる圧力で唇の柔らかさを味わう。ふにゃふにゃとこすりつけあう度に形を変える二つの唇。そのうち呼吸には熱いため息が混じり、
唇の不揃いなダンスには舌の動きが混じり始めた。

※14:RLから生命の制御判定要求。
※15:山引き。そして絵札。


「ぷはっ」
 どちらの上げた声だったのか。それすら判然としないが、ともかくその声を最後に長いキスは終わった。酔ったような瞳
でレイを見つめるシエラ。
「おねえちゃん・・・」
「シエラ、あの、初めてだから、上手くできないかもしれないけど、」
 言い訳するような口調で決定的な一言を避けるレイ。それでも、体を入れ替えて向かい合って抱いてくれる。不器用な
その行動に、余計喜びがこみ上げる。こみ上げた感情は、言葉にならず口の中でとどまる。他に伝えるすべを思いつかず、
今度はこちらからキスをした。
「だから、気持ちよくなくてもごめ・・・んっ!?」
「んっ・・・ちゅ、んん、んあっ!ん、ん〜〜〜!!」
 舌の上に乗った気持ちをレイの口の中に入れる。レイも一瞬とまどったが、すぐに舌を舌で迎えてくれた。熱く柔らかい舌が
激しく絡み合う。あまりの快感に触れた部分が溶けてくっついたかのような錯覚に陥る。
(気持ちいい、気持ちいい、気持ちいいよぉっ!!)
 酸欠の危険性もあるぐらい長く激しく密着したキスが終わると、シエラは脱力してしまった。初めてのキスを本当に好きな人と
交わすことができた。あまりの多幸感に、思考が定まらない。そして、その弱った思考にさらなる攻撃が加えられた。
「んっ!?ぷはっ!は、や、ああ〜っ!?」
 レイの指がシエラの未発達な細い太腿の間に滑り込む。なめらかな太腿の肌の上を滑り、秘所に軽く触れた。
それだけでシエラは思わずのけぞって嬌声を上げる。
 レイはシエラの白い首筋にキスを繰り返しながら、秘所をなで回し始める。壊れ物を扱うかのように、慎重に、ゆっくりと。
未だ恥毛が生えていないシエラのそこは、陶器のような滑らかでゼリーのように柔らかく指の動きにあわせて歪んだ。


「ん、や・・・おねえちゃん・・・そこ恥ずかしい」
 今更ではあるが、やはり性器を意識すると恥ずかしいのか。シエラは力無く首を振って哀願する。
「・・・っふあ。ダメかな、シエラ。オレ、シエラのこと欲しいんだけど」
 胸元に舌を這わせ始めていたレイが、口での愛撫を中断してシエラに問いかける。---指の動きはそのままに。
 実はシエラは興奮はしていたが、身体が未だ成熟していないせいか感じてはいなかった。が、熱病にかかったような
レイの言葉は、たやすくシエラの心に染み込み残っていた理性を炙り溶かす。
「ず・・・ずるいよ、おねえちゃんがそう言ったら・・・わたし、断れないよ」
 羞恥に顔を赤く染めながら、顔を背ける。触れられることよりも、求められることが嬉しい。
「ありがと、シエラ」
 そういうと、レイはやおらシエラの小さな躯を仰向けに転がし、その両足を開いた。※16
「やっ!?こんな格好・・・うあっ!?」
 反射的に閉じようとするシエラの脚を力任せに開くとレイは股間に触れそうなぐらい顔を近づける。ぴったりと閉じられた
無毛の丘は、熱い吐息を感じてふるふると震えた。
「・・・お、おねえちゃん・・・はづかしいよぉ・・・」
 両手で顔を隠し、消え入りそうな声でいやいやする。視線に圧力を感じるぐらい間近で凝視されていることに激しい羞恥を覚え、
そしてそれが更にシエラを昂ぶらせていく。
 指の隙間からそっと覗くと、両手を脚でふさがれているレイがおずおずと割れ目に舌を伸ばしている所だった。

※16:神業<<死の舞踏>>ダメージチャート8衝撃「吹き飛ばされ、[転倒]する。」N◎VA-Dの[転倒]は非常に凶悪です。
RLはプロットが尽きた時に転ばせてあげましょう。


「ひゃうっ!?おねえちゃん、そんなとこきたないよぉ・・・は、ふぅ・・・ん」
 遠慮がちに這わされる舌は、愛撫すると言うよりも獣が傷口を舐めるような拙いものだった。だが、それだけに優しく、
その暖かさが二人の羞恥心を溶かしていく。
「ぺろ・・・ちゅ、ちゅ・・・んは・・・ちゅぱ」
「はんんっ!・・・ん、あふ。やはぁっ!?や、やん。・・・はああん!」
 だんだんと性感を理解し始めたシエラの声が甘くなり、シエラの反応を見ながらレイはだんだんとコツを掴んでいく。
 そのレイの舌が突如、違和感を覚える。舌先にかすかな塩味がする。みるとシエラの秘裂が少しずつほころび始めていた。
---濡れてる---理解するより先に手が動いた。内側から割れつつある割れ目に指をかけ、そっと開いてみる。
 くぱぁ、と開いたピンク色の粘膜は濡れててらてらと光り、その奥から潤いの元を滲ませていた。熟れた果実のようなそこに
顔を埋め、レイは存分に味わった。
「やああああっ!だめだめそれだめぇっ!?」
 どこをどうする、と言う物ではなく手当たり次第と言った風情の荒々しい愛撫。だがまだ誰の手も触れたことのないそこは
どこもかしこも痛いくらいに敏感で、ほおが軽く擦れるだけでも快感が走る。そのうちに偶然舌がその奥に入り込む。
「ひっ、ひやあああああっ!?」
 唐突な異物感とそれに数倍する快感にシエラの腰が跳ね上がり、レイの顔に股間が押しつけられる。
「むぐっ!?」
 レイはとっさに顔を離そうとしたがいつの間にか頭に伸びていたシエラの手が意外な力強さで押さえつける。
「やあっ!おねえひゃんそこいい!きもちいひ!だめらめ!なんかきちゃうもれちゃうへんになっちゃうううううう!!」
「むっ、んむ、ぐぐぅ。ぷはっ、んっ?んんんん〜〜!!」
 半狂乱になって髪を振り乱しもだえるシエラ。その股間でレイは何とか呼吸を確保しようともがくがその動きが余計にシエラを押し上げていく。
そして、偶然レイの歯がシエラのクリトリスをひっかいた。
「ああああっ!!おねえちゃんだいすきもれちゃうでちゃうううう!!」
 ぷしゃあああああああ。
 小柄な少女は達すると同時に、エビぞりにのけぞってその秘所から大量の液体を吹き出した。愛しい人の顔面に。


 ふと気がつくと、シエラは脱衣場の床の上で、散らばった洗濯物にまみれて転がっていた。左手はブラウスの中に潜り込んで
小さな乳房を掴み、右手はショートパンツに潜り込んで秘所にあてがわれていた。
 下半身がぐっしょりと濡れている感触をおぼえながら。いつの間にか口に入っていた物を取り出してみる。
---レイのショーツだった。
 自分のしていた行為に気付き顔を真っ赤に染めてうつむく。多分声も出していたんだろう。家でやっていたら家族に
気付かれたかもしれない。誰も目撃者がいないことに安心し・・・・・・目撃者?
「ね、ねえDAKもしかしてさっきからの映像LOG残してる?」
 うわずっている声でおそるおそる聞く。電子音が答えた。
「うん、残してるけど。大丈夫レイにはシエラがパンツしゃぶりながらオナニーしてたなんてくぁwせdrftgひゅじこl」
 全てを言い終わる前に少女の瞳と指輪が光った。※17

同時刻BHベース機動捜査課
「いえくしっ!」
「あら風邪ですか?珍しいというか、物理法則に反しているというか」
「どういう意味だっ!?」
「思ったままを言ったまでです。でもいきなりくしゃみなんて本当にどうしたんです?」
「いや、なんか今一瞬頭っから何か浴びせられたような気が・・・。マジで風邪かもな今日はもうそろそろあがって寝るわ」
「そうですか。私はもう少しやっていきますんで課長に言っておいて下さい」
「ん、ああ」
生返事・退出するレイ・画面がフェードアウト。

※17:神業<不可知>。<電脳神>はレイの肉体データ再現で使った(笑)

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