暗い倉庫の中、『護法』によって光増幅されたアスカの視野が捕らえたのは、 
衣服を剥ぎ取られ、テープで後ろ手に縛られ床に転がる相棒の姿(※1)。 
「レ、レイっ!」 
駆け寄り、手を触れると生暖かい液体の手ごたえ、不快な匂いが鼻についた。 
「これって、精液―」 
見れば、酷い有様だった。 
全身が精液と血にまみれ、うつろな目は天を仰ぎ、 
涙の乾いた瞳はなにも写していない、 
明かに多人数によって陵辱された後だった、 
肌のあちこちに煙草を押し付けられた火傷の跡があり、 
ご丁寧にも大腿にナイフで卑猥な単語を刻み付けられている。 

だが、アスカに哀れな同僚を介抱する時間は与えられなかった。 
突然、倉庫に明かりが灯る、そこには白いスーツの長髪の男。 
同時にIANUSからもアラートの通知、ウェブ上にもボギー(※2)が出現している。 
(くっ、ハメられた―) 
背筋を、嫌な汗が流れるのが分かった。 
精一杯の虚勢を張り、男を見る、IANUSがデータベースに照会し、検索結果を視野に重ねる。 

―“ブルーフィルム”レドモンド餓島 
レイプ専門の裏疑験(シム)アーティスト、だが、既に手配書が回りN◎VAには 
居られない身体の筈(※3)だ。 
「目的は何?、復讐?それとも―」(※4) 
「新規分野の開拓さ、制服モノ、需要あるんだぜ?」 
男が嘲笑いながら答える。 
それだけでブラックハウンドを敵に回すようなマネが出来る筈が無い。 
「依頼人は―クロマクは、誰なの?」 
「ハッ、誰だっていいだろう、あんた達を恨んでるヤツならごまんと居るさ!」(※5) 
「せん…ぱい…逃げて、こいつ、ら…」 
アスカに気付いたレイが手を伸ばす、そこに銃声が響いた。 
脚を撃ち抜かれ、声にならない声を上げて悶絶するレイ(※6)。 
何時の間にかレイとアスカを黒服の男たちが取り囲んでいる(※7)。 
「さて、嬢ちゃんが役に立ってくれるならこの娘には俺たちはこれ以上何もしない、 
ウエットは『撮影』の役には立たんからな、暫くしたら別の人間に売り飛ばすことにはなるがね」 
アスカに選択肢はない。 

―陵辱が、始まった。 


武器を奪われ、拘束テープで後ろ手に縛られ、 
跪かされたアスカの目前に、餓島の陰茎が屹立していた。 
「コイツを口でイかせてみな、忠誠の証ってやつだ」 
思わず後ずさるアスカに、取り巻きの一人がレイを指差しながら言った 
「とっととしねぇと、相棒がヤバいんじゃねぇのか?」 
うめき声を上げていたレイがうつ伏せに倒れたまま静かになって暫く経つ、 
餓島に撃たれた脚は当然、手ひどく蹂躙された股間からも出血が続いており、 
ショック症状を起こしているのか、珠に背中が痙攣するのが見て取れる(※8)。 
「終わったら、応急手当くらいはしてやってもいいが―」 
どうする、と言わんばかりにニャつき腰を突き出しながら餓島は言う、 
「どうせ、やるこたぁやって貰うんだからな、早いか遅いかの違いだけだ」 
意を決すると、アスカはその黒光りするモノに顔を近づけ舌を伸ばし、口に含んだ。 
青臭い男の陰茎の味と匂いに喉を詰まらせながら、懸命に亀頭に舌を這わせる。 
「もっと奥まで受け入れろ、しっかりナメナメするんだぞ」 
口腔一杯まで受け入れたところで餓島がぱちんと指を鳴らす、と、 
「うぐッ、うぶァアッ!」 
突然、吐き気を催す、腐った卵を思わせるような味と匂いがアスカの口内で爆発した。 
IANUSをドミネートされ、味覚と嗅覚を増幅されたのだと気付くよりも先に、 
陰茎を口に含んだままアスカは悲鳴を上げていた(※9)。 
「おっと、噛むんじゃねえぞ」 
これ以前にも誰かに似たような手管を仕掛けたことがあるらしい(※10)、 
餓島は慣れた手つきでアスカの頬骨を左右から抑える。 
口を閉じることも、頭を動かすことも出来ない。 
「素人の舌じゃ時間ばかりかかって仕方がねぇ、お前も早く終わるほうが有難ェだろ?」 
腰を突き出し、逃れようの無いアスカの口腔深くに餓島の陰茎が突き入れられる。 
「ンむっ、うむぅうぅぅ!」 
アスカは喘ぐ、喉の奥を蹂躙され呼吸困難と増幅された汚臭、 
異物を吐き出そうと蠢く喉は餓島の亀頭を締め付け、その感触によって、餓島は昂る。 
「ちゃんと全部飲めよ、吐き出したらもう一度だからな!」 
その言葉にアスカが反応し、理解したらしいことを見て取ると、 
アスカの頭をぐいぐいと前後へ動かして、餓島は強引に自らを射精へと導く。 
口内にたっぷりと精液を注ぎ込まれたアスカは、膝立ちの状態で体をのけぞらせ、 
顎をのけぞらせ目を瞑ったまま天井を向いて、それを吐き出したい衝動をこらえる。 
増幅された精液の味はアスカの胃と食堂を痙攣させ、胃の内容物が既に喉元まで 
登ってきていた。 
(ダメ、今吐いたら、レイが…) 
一秒でも早くレイに治療を、せめて血止めだけでもする必要がある、 
きゅっと閉じた目じりから涙をこぼしながら、アスカは自分の胃から口内に溢れた汚物ごと 
餓島の精を少しづつ嚥下する。 
そして全てを飲み終えると同時にその場に突っ伏し、整わない呼吸で大きく息を付きながら、 
「レイに、手当てを、早く…」 
とだけ掠れた声で言った。だが、 
「いーや、まだだ」 
アスカが口を挟むより早く、餓島は言う 
「『撮影』が全部終わった後だ、ここにいる全員を相手にしてもらうぜぇ!」 
再び指を鳴らすと、取り囲んでいた男たちが一斉にアスカに群がる 
。 
「そん…な、ひぃ、い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」 

アスカは、悲鳴を上げた。 



※1 レイは陵辱者たちの依頼人に《買収》された 
※2 ニューロが登場、ボギーは正体不明のアイコンを示す2nd用語、 
   ウェブ上の[意識体]も認識できることの表現に使ってみた 
※3 レイの《制裁》によって[抹殺]されていた 
※4 《真実》 
※5 《不可触》で打ち消し 
※6 レイがアスカを連れて《脱出》しようとするのを《チャイ》で打ち消し 
※7 〈派遣依頼〉+〈隠密〉 
※8 《買収》された際にRL判断でカード二枚分の肉体ダメージを与えられている。 
   結果「11 心臓停止」相当のダメージを受け、[仮死] 
※9 〈電脳〉+〈ドミネート〉+〈交渉〉+〈SPERM〉もとい〈SPAM〉 
   〈電脳〉+〈ドミネート〉を組む理由は達成値にボーナスを得るため。 
   ダメージは「9 恐怖」制御判定に失敗し思わず悲鳴を上げる。 
※10 以前に噛まれたのか? 
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