「ヴァラスキャルブの艦隊が、出過ぎているようだな?」 
「わかりますか?」 
「わかるな・・・ミノフスキー粒子が濃くなっている。と、なれば月の艦隊が出ていると見えた。この空域まで戦闘濃度になっているなら、ヴァラスキャルブが出過ぎているのさ」 
 トリデオ・スクリーンの向こうに、冴え冴えと映る月。沈み込みそうなシートに身を任せ、篁綾は隣に座る、お付きの少女にそう語った。 
「やっぱり、こんな規模の艦隊で戦闘空域を突っ切るのは、少々不安に感じられます」 
 窓外に見える護衛艦は、“宵待”改型駆逐艦“白虹”と“粉雪”の二隻だけ。篁と少女が座している“三輪”は重巡(注1)だが、L2(注2)から月をかすめて衛星軌道を目指すには、いかにも不足だ。 
「私の情報を信じろ。この時期に千早の御大と会談を持とうというには、こうでなくてはな」 
「では、せめて“新星”なり“月華”なりをお召しになれば!」 
「この気に乗じて、戦艦で軌道を叩くと見られるのはおもしろくあるまい? そうすれば、L1(注3)のフェスラーと軌道のスターライトに挟まれる格好になるな・・・私とおまえは宇宙の星屑になるわけだ」 
「で、でもっ!」 
 真剣に主の身を案じている顔のくの一に微笑みかけ、篁は少女の髪にすっ、と手を入れた。 
「可愛いわね・・・」 
「あ、っっっ・・・・!」 
 左手が素早く、くの一のタイトスカートの股間を押さえた。見る間に、生体改造されたペニスが手の下でむくむくとせり上がる。 
 “三輪”にしつらえられた多目的装甲ルーム。艦のほぼ中心にある、二十畳ほどのスペースを、篁はお気に入りのふたくの一と二人で占有しているのだ。 
「たか、むらさまぁ・・・・」 
「甘えたような声を出すな。艦隊の動きが、どう気になるんだ?」 
 髪をくすぐる右手をすべらせ、小さな頭を自らの豊満な胸に押しつけて、耳へ。 
「つ、月で重力ターンをかけるなら・・・あ、そこは・・・・その・・・月からのビーム攻撃に、側面をさらすことに、なりま・・・すぅっっ・・・」 
 スカートの布地ごしにペニスをしごき立てられ、少女はかぼそい悲鳴を上げる。にじみでた大量のカウパーが、スカートの前面を変色させていくのだ。 
「それはさ・・・“新星”を出しても同じことだ。ダミーの艦隊は30と3つ出している。こんな分遣艦隊に、主力を裂かれることはあるまいよ」 
「お、憶測で、物を言われるのは・・・あっっ・・・・篁さまらしく・・・ありません・・・」 
「口答えをする・・・生意気に?」 
「きゅうっ!」 
 白いブラウスごしに、篁は乳首をつねりあげた。痛みと快感に跳ね上がる少女の胸に、乳首がはっきりと浮かび上がる。主命によりノーブラの乳首が露わになり、くの一は羞恥に頬を染めた。 
「隠し球はある。が・・・・それを明らかにするには、時間が足りんな」 
「あっ・・・あっっ・・・」 
 手の動きが激しくなった。陶器のような美貌を変えることなく、着衣の少女を篁は激しく責め立てていく。 
「お、お願いです、たかむらさま、それ以上はぁ・・・っっ・・・」 
「まして参謀でも重役でもないお庭番が、私に意見する。気にいらんな?」 
 抱き寄せた少女の唇を唇でふさぎ、まるで魔法のように、篁の左手にはレーザーメスが現れていた。すっ、となめらかな動作で、タイトスカートだけが無重量の空に舞う。 
 ショーツをつけず、ガーターだけをつけた淫靡な下半身を露わにされ、少女はいきりたった自分のペニスから目をそらす。黒光りするそれの先端はルビーのように輝き、ぽたぽたと淫液を垂らしていた。 
「気に・・・いられなくてもっ・・・ようございます・・・わたしは、篁さまのご無事を・・・っ・・・」 
「支配というのはな。自分のエゴを貫徹することだ。生死のことごとではないよ・・・生き死には断固たる行動の結果だ。このようにね」 
 細い指が、小さな抵抗をこじ開けて少女のヴァギナをなぶる。手首がいきり立った男根を圧迫し、小さな悲鳴が唇から漏れる。愛液の真珠が隠花からこぼれ、無重量の空をふしだらに彩るのだ。 
「時代を動かすのは意志のベクトルだ・・・衆愚はただそれに付随する。おまえはただ、私の流れに身を委ね、抱かれていればいい」 
 もみしだき、しごきあげられ、こすりたてられる。少女のペニスはそのたびに嗚咽をあげ、カウパーの涙をこぼすのだ。白磁のような頬は紅に染まり、涙に濡れた瞳が哀願する。 
「いじわるを、なさらないでくださぁい・・・・」 
 少女の声は、涙声に近い。シートベルトに縛られて身動きできないのをいいことに、篁の右手がヴァギナを、左手はペニスをそれぞれこすりあげるのだ。 
「意地悪? 聞き捨てならないな・・・何のことか?」 
「わたくしを、あっっ・・・・これほど心配させて・・・っっ・・・」 
 ミラーシェードの美女は、唇の端で優しく笑った。ベルトを外してゆっくりと席を立ち、抱えた少女の腰を軸にターン。そのままやわらかな口でペニスをくわえ込んだ。(注4)髪留めをはずし、長い髪がふわりと宙に躍る。“プライベート”のサイン。 
「んっ・・・・やぁぁぁっっっ・・・・ひっっ・・・そ、そうじゃな、なくて・・・」 
「じゃあ、ここね?」 
 プライベートの顔になり、妖艶な笑顔で篁は淫唇に口づけた。舌がラヴィアを花開かせ、滴る淫蜜を音を立ててすすり上げる。 
 指先がこの間まで処女だった秘孔を押し広げ、桃色の淫肉をえぐる。入り口にほど近い天井部のざらざらした内奥を指でつつかれるたび、少女の口から悲鳴にも似たあえぎが漏れる。 
「そ、そこは、ダメです・・・あっっ・・・ひうっっ・・・」 
「ダメ? あなたの体は爪の先までイワサキのものなのだから、拒否なんて許さないわよ・・・」 
 再びくわえこんだペニスを支点にして、篁は肢体を一回転させた。ふわりと69の形になり、椅子に座る少女の顔面に股間を押しつける(注5)。 
 スカートの下が一糸まとわぬ、女の匂いを放つ全裸であることを知り、よくしつけられた雌犬は嬉しげに舌を延ばすのだ。 
「んっ・・・上手になったわ・・・っっ・・ごほうびよ・・・」 
「きゃふうっっ!」 
 言うなり唇をすぼめ、篁は激しくペニスを吸い上げた。おくれげがほつれて宙に舞い、知的な美貌が心なしか興奮に乱れて、淫らがましい匂いを放つ。 
 シートベルトで拘束された少女はそれでも、ペニスから電流のような快感が走るたびに、篁のクリトリスにすがりつくようなクンニを返し続けた。 
「たかむらさま・・・もう、もうダメです・・・」 
「イキそうなの?」 
「は、はい・・・・も、申し訳ありません・・・こらえ性のないおちんちんで・・・あっっ・・」 
「いいわ・・・飲んであげる。射精なさい?」 
「あ、あんっっ! イクっ! イキますううっっ・・・・あああっっ・・・たかむらさまっっ・・・そんなに激しく吸い出しちゃ・・・だめぇぇっっっ!」 
 わざとコク、コクと音を立てて、篁は喉の奥に射精された、濃厚な白濁液を飲み下す。尿道に残った精子のひとつぶまでも、貪欲な舌でかきだし、吸飲する。 
「ひぐ・・あ・・・すごい・・・・です・・・」 
「濃いわ・・・ドロドロして、いやらしい匂い・・・喉にからみついて・・・」 
 もう一度、半回転。栗の花の匂いがする唇を重ね合わせ、ディープキス。 
「口の中が汚れちゃったわ。キレイにして」 
「・・・あ、はい・・たかむら、さまぁ・・・・・」 
 篁の押し込んだ舌に誘われた少女の小さな舌が、主君の口腔にこびりついた自分の淫液を舐め取る。背徳的な淫猥さにくの一のペニスが硬直するのを手の中で確かめて、篁は浮かせた腰をそのままペニスへと沈める。 
「ふぁっっ・・・あっっ・・・・た、かむらさまっっ・・・っ」 
「ンッ・・・イッたばかりなのに固いわ・・・立派よ、誉めてあげる・・・」 
「ひゅっ・・・ひゃあんっっ・・・・・あのっ、そんなに締めないでくださいっっ」 
「くすっ。どうして?」 
 重力のくびきを放たれた篁の腰遣いは立体的で激しい。幼い巨根をやわらかく締め上げ、絞り、ときには優しくあやし、こね回し、素晴らしい勢いでこすりあげる。 
「しゃ、射精したばっかりだから、痛いくらいにっっ・・・・気持ちよくてぇっっ・・・」 
「つらいの? 違うでしょう?」 
「は、はいっ! 篁さまのオマンコ、とっても、とってもいいですっ・・・」 
「そう? なら、これはどうかしら?」 
 えぐるように腰を前後に律動させ、篁は少女の亀頭部を入り口近くのザラザラした粘膜に擦りつけた。 
「あっっ・・・そ、そんなことなさったら、またっ・・・わたしっっ・・・・」 
「ダメよ。こらえ性が・・・なさすぎるわ・・・アアッ、そんなに膨らませては、だめ!」 
「だって、だって、狭すぎますっっ・・・・きゅうきゅうって、締まって、だから、アタマ、ぼうっとして・・・・」 
「だめ・・・私がイクまで、イッてはだめ・・・っ・・・」 
「じゃ、じゃあっ・・・」 
「えっ!?」 
 がっちりと、鍛え抜かれた、しかし細い腕が、篁の腰をつかんだ。いつのまにか、シートベルトの拘束は外れている。(注6)ヒダがひりつくほどに引き抜かれて持ち上げられ、亀頭を支点に一回転。 
「い、イカせて差し上げれば・・・よろしいんです、よね・・・」 
「きゅあっっっ・・・・は、激しすぎる・・・・やめ・・・やめなさい・・・っっっ!!」 
 欲望に狂った少女の腕が、篁の腰を上下にゆさぶる。7インチはあろうかというペニスが、根本まで沈みこみ、抜き出され、また一気に沈ませられる。猩々緋のラヴィアが引き出され、愛液が玉になってこぼれる。 
 ふくれあがったルビー色の先端が、圧迫し、こねまわし、ねぶる。後座位の体勢に固定され、篁の体は意に反して淫らに踊るのだ。 
「篁様のことイカせれば、そうしたら、イッていいんでしょう? 篁様の子宮に、いっぱい、いっぱい子種注いでよろしいのでしょ? んっ・・・あっっ・・・すっごく締まる・・・ちぎれそうっ・・・」 
 若い情欲に狂った少女は、身を起こし、背中越しに篁の乳房をちぎれんばかりにもみし抱く。 
 ボタンが弾け、熟れた乳首が人工の外気に露わになった。束縛から解放された腰が、腕が、まるで主君の肢体をダッチワイフでもあるかのように、自己の快楽のために奉仕させ、蹂躙する。 
「いやぁっっ! 激しすぎる、だめ! やめなさい! 命令よ・・・・抜いてぇ・・・壊れるっっ!」 
 百戦錬磨の篁とはいえ、所詮この方面ではウェットなのだ。“そのため”に作られた快楽人形の少女とは、“出来”が違う。神経が裏返るような快美感が脊髄を貫き、子宮口をノックする亀頭のドラミングが骨盤を震わせるのだ。 
「エゴを貫徹するのが、人の生き方だと・・・たかむらさま・・・はぁ・・・教えてくださいました・・・んっっ・・・・ただの人形なら、必要ない、でしょう?」 
 白い蛭のように、半裸の少女は篁の肢体に絡みつく。バイオ植皮細胞のひとつひとつが触れるたびに、篁の官能は臨界を越えて高ぶらされ、狂っていく。汗の玉が、また虚空に飛んだ。 
「ひぃやぁぁぁぁぁっっ! だめっ! やめなさい! そんなに、突き上げたら、あっ・・・」 
 ミラーシェードが、官能の涙で曇る。 
「ここは・・・篁様の膣内は、ダメって言ってません。だから、だからっ!」 
「だめ・・・ダメなのっっ・・・・私、このままじゃ・・・! こわれ・・・て・・」 
「壊れてください! いっしょに、こわれます、からぁ・・・」 
 つぷっ、と少女の細い指が、前触れなしに篁のアヌスを犯す。それが、決壊の契機だった。 
「・・・・ぁ・・・ひ・・・・」 
 声にならない悲鳴が喉を圧し、糸の切れたマリオネットのように、篁の体が宙に浮かぶ。弛緩した肢体が流れ出すのを押さえ、少女は精液を求めて蠕動する膣に、大量の白熱液を放出する。灼熱した欲望の塊が着弾するたびに、恍惚に震える肢体がかすかに震える。 

 注1:日本海軍の命名規則に従う。重巡は山の、一等駆逐艦は季節・天候の名前がつく。 
 注2:ラグランジュ・ツー。月の裏側にある重力均衡点。 
 注3:ラグランジュ・ワン。月の正面側にある重力均衡点。 
 注4:無重量空間でフェラチオやクンニすると真剣に死ぬ危険があるのでよい子はマネをしないように(笑)。飲み下せなくて窒息する可能性大です(笑)。もしくは顎が折れたりします(^^; 
 注5:ベクトル計算はいい加減です。たぶん本当にやるとぐるぐる回り始めます。すごいぞ〈無重力行動〉(レボでなくなったけど)あ、〈アスレチック〉と組み合わせればいーのか。 
 注6:〈ベイルアウト〉。 
 注7:次回につづくのです。 
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