はぁ少年―蓮見イサムは深くため息をついた
゛ごめんなさい゛申し訳なさそうな少女の声が彼の頭の中で反響している。
「なぁにへこんでんのよ?らしくないわよ」
「…うるせぇよ。…ほっといてくれよ」イサムは覇気の無い声で答えた。
「うわ。本格的に落ちこんでるわね」背後から現れた少女がイサムの脇に腰を下ろした。
「……」イサムは無言で夜の海を見詰めつづけている。
「フラれたんだって?」聖音は挨拶でもするような気軽さで言った。
「何しに来たんだよ?」イサムは目線をあわそうともしない。
「さぁ?何しにだろ?」からかうような聖音の声。
「笑いたきゃ、…笑えよ」自暴自棄に吐き捨てるイサム。
「笑わないわよ。真剣に告白したんでしょ?」いつのまにか聖音はイサムの正面に回りこんでいた。
「……」イサムは答えない。
「つらい?」うつむくイサムの顔を覗きこむ聖音。
「……聞くなよ」
「慰めてあげようか?」ふふっと笑う聖音。
「わりぃ。今はおまえの軽口聞きたくない」
「軽口じゃないよ」言うと同時にイサムと唇を重ねる。
イサムの思考は停止した。
「どう?ファーストキスの味は?失恋の傷も癒えるでしょう?」
聖音は楽しそうに笑った。
「なっなにしやがるんだよ!」イサムは飛び跳ねるようにして距離を取った。
「なにって、ファーストキス。あれ?もしかして初めてじゃなかった?」
「そう言う事じゃねぇ!なんのつもりかって聞いてんだよ!」
「いやー。チャンスかなーと思って」頬をぽりぽりと掻きながら答える聖音。
「はぁ?チャンスってなんだよ?なんの冗談なんだよ?性質が悪いぞ!」
「冗談じゃないわよ?はぁ。ほんと鈍いなぁ」ため息をつく聖音。
スタスタとイサムとの距離を詰める。
「好きよ。イサム」聖音は真剣な目でそう宣言した。
「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」夜の浜辺にイサムの絶叫が響く。
「あーーー。うるさいなぁ。今何時だと思ってるの?近所迷惑だよ」
「嘘だ!嘘だ!絶対嘘だ!そうか、これは夢だ。悪夢なんだー」錯乱するイサム。
「そんなに意外かな?」小首をかしげる聖音。
「いや…だって聖音が…俺を?あの聖音が?聖音だぜ?」
「あんた私をどんな眼で見てたのよ?」半目で睨む聖音。
「………」黙り込むイサム。
「まぁいいけどね。んで、返事は?」
「へっ?返事って?」
「告白の返事よ!私は芽以みたいに可愛くないけど、うーんいろいろ頑張るよ?」
「いろいろってなんだよ!」
「うーん。えっちな事とか?」聖音は小悪魔ように微笑む。
「なっ!何言ってんだよ!」イサムの顔が真っ赤に上気する。
「年頃の男の子には色仕掛けが一番かなと。それとも私じゃ不満なの?」
色っぽい視線でイサムを見つめる。イサムの喉がごくりと鳴った。
「私、結構スタイルいいし、感度もいいほうだと思うし、お買い得だよ」
潤んだ目でイサムを見上げる聖音。
「でも…俺は柚木を…」
「私が忘れさせてあげる」再びくちづけでイサムを黙らせる。
同時に聖音は制服のスカートのホックをはずす。
スカートがパサリと落ちる。イサムはいつのまにか聖音に押し倒されるような姿勢になっていた。
「どう?下着フェチのイサムくぅん?」聖音はくすくすと笑っている。
シンプルなピンクのショーツがイサムの目を奪う。
「な、なんだよ下着フェチって?」
「あんたの悪友から聞いた情報。イサムはパンチラモノのAVが好きって」
「違う!誤解だ!アレは隆志のやつが無理やり…」
「シャラップ!言い訳禁止」イサムの口を聖音の人差し指が塞ぐ。
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